抜釘入院日記(2)

拝啓 三寒四温の候、何色が咲くかわからぬままだった水栽培のヒヤシンスが黄色い花を咲かせました。皆様におかれましては益々御健勝のこととお慶び申し上げます。

入院すると、朝晩にバイタルチェックをします。体温や血圧を計るのです。僕は血圧が高めなので、高いと言われるんぢゃないかと思って土器土器するとますます高くなってしまいます。2日目の朝は上が200とゆう新記録を叩き出してしまいました。看護師は慌てて「もう一度計ってみましょう」と言うけれど、何度か計っていちばん理想的な数値を採用するのは正しいやり方なのでしょうか。

さて、2日目は手術の日です。朝の9時から、全身麻酔であっとゆう間に終わりました。こんなのが出てきました。

術後は、酸素マスクを付け、足にはポンプを付け、心電図モニタを付け、点滴を打つとゆう重装備です。前回の手術の時は、これに加えて局所麻酔と尿道カテーテルがあった訳です。今回はカテーテル無しです。がっかり。

その日のうちに酸素マスクは取れ、翌日にはポンプと心電図も取れました。だんだん身軽に成ってゆく。点滴はなかなか取れません。それどころか、新しい別の点滴を追加されます。この後僕は38度の熱を発し、身体には発疹が表れます。

熱が出た夜は、誰かに頭をバシバシ叩かれる夢を見たり、大地震が起きたような錯覚を起こしたりしました。抗生物質の点滴が原因ではとゆーことになり点滴は中止に。怖い怖い、死んじゃう。

後で薬剤師が来て、薬の説明。この抗生物質にアレルギーが有る可能性があるので覚えてをいてくださいと。

セファゾリンナトリウム

覚えられねえよ。

敬具

抜釘入院日記(1)

拝啓 風花舞う向春の砌、冬将軍が過ぎるのを待ちながらペンを執っています。皆様におかれましては益々御健勝のこととお慶び申し上げます。

ちゅー訳で、2月5日から抜釘手術のために入院し、9日に退院して、今この日記をしたためてをります。IT技術の進歩した今日、入院ちうのベッドで書(や)ることも可能だったのですが「日記は酒を呑(や)りながら書(や)るべし」といふ古の教へに従って、本日のご報告となりましたことをお詫び申し上げます。アーメン(またはエイメン)。

2度目の入院&手術なので余裕をぶっこいて居たのですが、前日の夜になって急にそわそわ不安に成って参りました。自づと酒も進んでしまうのですが、もう術前の検査は済んでいるので思う存分アレしました。

2月5日14時からの入院です。ナースステーションから2番目に遠い病室でした。良かった、優良患者抑留される部屋です。レンタルの寝巻きに着替えれば、患者モードのスイッチが入ります。ベッドに横になり、窓の外を見て最後の一葉を探します。見つかりません。←4階ですよ。ハッ!4・・・・死!

久しぶりの通院

拝啓 お正月の喧騒も過ぎ、ベランダのシクラメンが鮮やかに咲く中でペンを執っています。皆様におかれましては、益々ご清栄のこととお慶び申し上げます。

さて、5ヶ月鰤に病院へ行って参りました。今回は抜釘手術の日程を決めることになってをります。抜釘手術とわ、骨折箇所を固定するために体内に入れているボルトやプレートを取り出す手術のことです。

まづわ、いつも通り再来受付機で手続きを済ませてからレントゲン撮影へ。次に診察の順番待ち。予約時間通りに行っても小一時間程待たされます。手術が可能かどうか、レントゲン写真だけではわかりにくいとゆうことで、CTで記念撮影することに。きゃー、被曝します。

CTが終わって、また診察の順番待ち。小一時間程待たされます。手術OKをいただきました。ただし、1年前の血液検査の結果を見る限り、肝臓関連の数値が良くないので麻酔医が嫌がるかもしれないとのこと。と脅されながら、術前検査へ。血液検査、心電図、胸部のレントゲンです。

そしてまた診察の順番待ち。3回目の小一時間です。もし血液検査の結果が悪かったら、禁酒宣言をしなければならないと絶望の淵を彷徨いながら待ちます。結果、肝臓関連の数値は基準値内でした。はい、今まで通り呑み続けます。呑んでも良いのです。科学的な裏付けがあるのです。医者がそう言って居ます。←言ってません。

ちゅーことで、2月5日に入院、6日に手術とゆーことに成りました。

敬具