抜釘入院日記(1)

    拝啓 風花舞う向春の砌、冬将軍が過ぎるのを待ちながらペンを執っています。皆様におかれましては益々御健勝のこととお慶び申し上げます。

    ちゅー訳で、2月5日から抜釘手術のために入院し、9日に退院して、今この日記をしたためてをります。IT技術の進歩した今日、入院ちうのベッドで書(や)ることも可能だったのですが「日記は酒を呑(や)りながら書(や)るべし」といふ古の教へに従って、本日のご報告となりましたことをお詫び申し上げます。アーメン(またはエイメン)。

    2度目の入院&手術なので余裕をぶっこいて居たのですが、前日の夜になって急にそわそわ不安に成って参りました。自づと酒も進んでしまうのですが、もう術前の検査は済んでいるので思う存分アレしました。

    2月5日14時からの入院です。ナースステーションから2番目に遠い病室でした。良かった、優良患者抑留される部屋です。レンタルの寝巻きに着替えれば、患者モードのスイッチが入ります。ベッドに横になり、窓の外を見て最後の一葉を探します。見つかりません。←4階ですよ。ハッ!4・・・・死!

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